家族

よその子 見放された子どもたちの物語

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

トリイの補習教室は、あらゆるクラスからはみ出した四人の子どもたちで大混乱。自閉症のブー、識字障害のロリ、粗暴なトマソ、うつ状態のクローディア。苛酷な運命から彼らを救おうと全精力を傾けるトリイに彼らはいう。「わたしたちみんな、どうせよその子じゃない。なんでそんなに気にかけるの?」涙とケンカを繰り返し、やがて四人は互いの能力を引きだしあうようになる。トリイと子どもたちの間に特別な絆が結ばれていく感動作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

ヘイデン,トリイ(Hayden,Torey L.) 1951年5月21日、米国モンタナ州生まれ。情緒障害児教室や福祉施設などでの体験をもとに『シーラという子』をはじめ数々のノンフィクションを著し、世界中に大きな感動を巻き起こしている。同書は世界29カ国語に翻訳され、各国でベストセラーを記録した。現在はスコットランドで執筆活動のかたわら農業を営み、児童心理学の研究も続けているほか、児童虐待や自殺の防止ホットラインの活動にも力を尽くしている。


“It(それ)”と呼ばれた子

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母親に名前さえ呼んでもらえない。「That Boy(あの子)」から、ついには「It(それ)」と呼ばれる―。「なぜぼくだけが?」米カリフォルニア州史上ワースト3の児童虐待を体験した著者が、赤裸々に語った壮絶な日々の記録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

プロローグ 救い出された日/第1章 幸せだったころ/第2章 ぼくは悪い子?/第3章 何か食べたい/第4章 ナイフ/第5章 父さんが帰らない/第6章 祈り/エピローグ ロシア川のほとりで


霧のなかの子

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

教師を辞め、無言症の専門家として病院のセラピストの仕事についたトリイは、謎めいた三人のケースに関わることになった。9歳のカサンドラには現実の存在とは思えぬ妖精のような雰囲気があった。虚ろな目つきをしたかと思うと、感情を爆発させて暴れ、その後何日間も無言を通す。最大の問題は、悪質な嘘をつくことで、傷つきやすい他の子どもだけでなく、大人までパニックに陥れた。これも実父に2年間誘拐されていた影響なのだろうか。そんななか、トリイは遠く離れた町の有力者から4歳の孫ドレイクを話せるようにしてほしいと強引な要求をつきつけられる。いつも大きなトラのぬいぐるみを抱えた活発で愛くるしいその少年は、人とコミュニケーションをとりたがっているようなのに、なぜ母親以外には決して話さないのか?さらに、老人科のソーシャル・ワーカーから懇願されて、トリイは脳卒中で話せなくなった老女ゲルダの様子も見ることになる。やがてドレイクの母親からは驚くべきことを打ち明けられ、一方、カサンドラにも意外な側面が見えてくる…。いずれのケースも進展を見せず、思い悩むトリイの前に明らかになっていく真実とは?情緒障害児との心の交流を描き、世界中に感動を呼ぶ著者が、家族とは何か、その真の意味を問う感動のノンフィクション。


傷つけ合う家族 ドメスティック・バイオレンスを乗り越えて

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

11歳で義父から受けた性的虐待。崩壊寸前の家庭から逃げるように結婚した相手からの激しい暴力。長年にわたるドメスティック・バイオレンスを、著者はどう乗り越え、自らの尊厳にめざめたのか。DV防止法施行後も止むことのない家庭内暴力。「弱者いじめ」に立ち向かう心と術を説く感動のノンフィクション。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 流浪の親子(底辺からの出発/支えあう子どもたち ほか)/第2章 「愛」という名の暴力(別れぬ理由/結婚という名の逃避 ほか)/第3章 再起への道(夫からの逃避/見えざる手 ほか)/第4章 幸せへの扉(悲しきキャリアウーマン/まぶしすぎる人たち ほか)/第5章 社会の中の暴力(出版の誘い/友人の涙 ほか)


囚われの少女ジェーン ドアに閉ざされた17年の叫び

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ジェーンが4歳のとき、母の再婚相手として、リチャードという男が現れた。虐待はその日から始まった。殴られ、蹴られ、「色つき女」と呼ばれる。食事につばを吐かれ、食べさせられる。窒息死への恐怖でおもらしするまで枕を顔に押し付けられる。「ご奉仕」と称して命じられる、身の毛もよだつ行為。結婚しても、娘が生まれても、別の家で暮らし始めても、終わらない地獄の日々―。4歳から21歳までの17年という長い年月にわたり、義父からの虐待に耐え続けた女性が、ついに勇気を出して告発し、勝利と幸福を勝ち取るまでの真実の記録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

義父リチャードという名の悪魔/身の毛もよだつような「ご奉仕」/短かった祖父との至福の時/見て見ぬふりをする母/唯一の逃げ場だった学校/初めての彼と引き裂かれて/愛娘の誕生で、家を出る/引越し先にまで現れた悪魔/初めての抵抗―21歳の決意/あまりにも長く隠しつづけた秘密〔ほか〕


ひとりぼっちのア-ニャ

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

不倫の子として生を受け伯母夫婦にひきとられたアーニャ。幼児期から酒癖の悪い伯父に暴力をふるわれ、六歳の頃からは性的虐待まで受ける。成長してからも恋人に精神的虐待を受けた果てに、その日の食べ物にも事欠き車上に寝泊りするホームレスとなるが、ある日ブログを立ち上げ日記を書き始めたことによって遂に彼女の運命は転換する。幼児期より虐待を受けながらも愛を求めて彷徨する一人の少女の痛ましく過酷な成長の過程が綴られた全英ベストセラーノンフィクション。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

ピーターズ,アーニャ(Peters,Anya) 1970年代ロンドン生まれのアイルランド人。2006年の夏から9カ月ホームレス生活を経験し、その間にWanderingScribe(さまよえる筆記者)の筆名でブログを立ち上げオンライン・ダイアリーを書き始めた。それが反響を呼び、『ひとりぼっちのアーニャ―虐待とホームレスの果てに』出版に至る


おはなしの日

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

なぜ私は母に疎まれるのだろうか。どうすれば愛されるのだろう―。親からの虐待を受けて、傷つく少女。その痛みと孤独を共有できたのは同じ境遇にある少年だけだった…。ひとりで生きるには幼すぎたあの頃。大人の理不尽な暴力に悲しみをつのらせ、未来は果てしなく遠かった。〈家庭〉という最も危険な場所で生きる少女たちの世界を静謐な文体で描き、心を深く衝く作品集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

遠くからくる光/おはなしの日/草の名を